今も週に6日働く
今もクリニックで週4日、京都府の嘱託医として週2日と、週に6日も働いている。通勤は、徒歩とバス。荷物も、自分で全て持つ。食事は同居する次女が、母の健康を考えて作ってくれる。
「いつまで続くかわかりませんが、もう少し、続けたいなあと思っています」
英子さんは患者の声に耳を澄まし、ありのままを受け止める。そこから始まる医師と患者との交流が、今日も診察室では行われている。
福島県生まれ。ノンフィクション作家。東京女子大卒。2013年、『誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち』(集英社)で、第11 回開高健ノンフィクション賞を受賞。このほか『8050問題 中高年ひきこもり、7つの家族の再生物語』(集英社)、『県立!再チャレンジ高校』(講談社現代新書)、『シングルマザー、その後』(集英社新書)などがある。