まずやるべきは「固定費の棚卸し」

家計を見直すにあたって初めに確認すべきは、「固定費」です。

固定費とは、家賃や住宅ローン、通信費やサブスク(サブスクリプションサービス:月額課金型サービス)費用など、一定の期間、毎月必ずかかる費用を指します。

変動費と比べると比較的額が大きいことに加え、毎月必ず発生する費用なので、削減できると大きな家計改善効果が期待できます。そのため、真っ先に見直しにかかることをお勧めしています。

削減できる固定費には、次のようなものがあります。

固定費①:家賃

家賃は、固定費の中で最も高額であるケースがほとんど。見直すことで、非常に大きなコスト削減効果が得られます。たとえば、毎月の家賃を2万円下げたとすると、年間24万円、20年間で480万円のコスト削減効果が見込めます。

ちなみに、私たちは結婚後、家計に占める家賃のインパクトを考慮して1DKの部屋を月額7万6000円で借りて、子どもが成長して手狭になるまで、11年間住んでいました。東京多摩地域にある築30年ほどの団地で、もともと周辺相場より3万円前後安かった物件なのですが、値段交渉をしてさらに安くしてもらいました。

しかし、私たちが結婚当初から「夫婦で都内で働くなら月額15万円ぐらいの家を借りるのが“普通”だよね」という先入観を抱き、後先考えずに高い部屋を借りていたとしたらどうでしょう。

たとえば、実際に東京23区内の住宅地でファミリータイプの部屋を選んでいたとすると、世田谷区や杉並区の1LDK・2DKの家賃相場は15万円前後(LIFULL HOME’S「東京都の家賃相場情報」)ですから、11年間で1000万円近くの「家計の穴」が生まれていたでしょう。