薬局に「マスクの在庫を隠しているのだろう」というクレーム

②コロナへの恐怖心

コロナへの感染を恐れるあまり、店側に不条理な要求を繰り返すケース。

・ドラッグストアに来店したお客様。「私はわざわざ遠くから来たのに、この店にはマスクの在庫がないのか? あなた方は自分の分のマスクを確保しているのだろう。隠しているのなら早く出しなさい! さっき、在庫はあると他の人から聞いたぞ!」

・「陽性者が出た店に行ってしまった。どうしてくれるんだ? 責任者を出せ!」と言われた担当者からクレームを引き継いだが、「どうしてくれるんだ⁉ 家族の命がかかってるんだぞ!」と何度も怒鳴られ、威圧を繰り返し受けた。

日本の薬剤師
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病院に「コロナ患者が入院しているだろう」と問い合わせ

・病院の受付勤務中、外線電話に出た途端「そこにコロナが入院しているだろう?」と質問された。「個人情報はお答えできません」と回答すると「入院しとるかどうか聞いとるだけだ。個人情報じゃないだろう!」と激昂。「院内の情報も教えられません」と回答すると「そんなことも言えんのか。安心してそちらに行けん。病院なのにわしらの安全はどうなるんだ!」と一方的に罵倒。謝りつづけると「もうええわ!」と電話を切られた。

コロナ禍の初期にはマスクが品切れになる状態が続いた。パニックから攻撃的な態度をとったり、「店側は在庫があるのに隠している」という思い込みで一方的に非難したりするカスハラが多発した。

目に見えない不安や感染に対する恐怖から、風評被害を受けた病院や店舗もある。こうしたカスハラには病院・店側も対応が難しく、自身もコロナ感染のリスクを負いながら現場で対応しなければならないため、負担は大きかった。