「わかっているのに踏み出せない」2つの理由
大きくは以下の2つの問題があるからです。
原因② 仮にコンテンツがあっても「個」では「売れない」
そうです。「別キャリアを作ろう」などと言われても、誰もそう簡単に売れるものなど個人で作れないし、仮にあなたが何かを作れたとしても収入になるほどの金額で売ることなどできない。本当にそのとおりなのかは別として、少なくともあなたはそう思い込んでいるからこそ、パラレルキャリアを実行しようなどとは思わないのでしょう。
しかし、それが本当に「思い込み」にすぎない時代がやってきているといったら、どうでしょうか。
個人でもキャリアが作れる時代が来ている
これまでの「別キャリアを作ろう」というキャリア論は、実際には理想論にすぎませんでした。しかし、実は欧米では、この理想が現実になってきている「現象」が起こっています。欧米では今、会社員が、勤めている会社とは別で、個人でもキャリアを作るというブームが起こっているのです。それを可能にしたのが、「クリエイターエコノミー」です。
皆さんも近年のNFT熱の高まりで、一度は聞いたことがあるかもしれません。クリエイターエコノミーとは、テクノロジーの発達によって、クリエイターがものを作ったり、売ったりする環境が整ってきた現象を指します。「そんなのクリエイターだけのものでしょ?」と思われるかもしれませんが、いま欧米で起こっているのは、実はそういった限定的な現象ではありません。
欧米では、プロのクリエイターに限らず、一般の会社員が売れるものを作れるようになっています。そして、作ったものを十分な収入源として売ることで、パラレルキャリアを実現する人が増えているのです。つまり、クリエイターエコノミーは、多くの人がこれまでパラレルキャリアに踏み出せなかった「2つの原因」を見事に解決している潮流なのです。
では、実際にどのように「作るハードル」と「売るハードル」を解消しているのでしょうか。ここで少しだけ、「クリエイターエコノミー」を象徴するテクノロジーについて触れておきましょう。