なじめない人の3つのパターン
入社や異動、転職などで新しい職場に入ると、最初の1カ月ぐらいは周りも世話を焼いたり、助け舟を出したりしてくれますし、そうするうちに周りと打ち解けていくこともあります。しかしそこで打ち解けられず、「どうもなじめない」という違和感や不安が生まれてくるのが5月や6月ごろです。この頃になると、職場になじめている人と、そうでない人の差が目立ち始めるためです。
職場になじめていないと感じる背景は、おおまかに次の3パターンに分けられます。
① 一人で過ごすことが多く、孤立しているように感じている
たとえば他の同僚は誘い合ってランチに行ったり、社員食堂でも同じテーブルで雑談をしながら食事をしているのに、自分だけ誰からも声をかけられず、一人で食べている。あるいは会議のときに、周りの人は意見を求められるのに、自分だけ声をかけられることが少ないと感じる。そこから「なじめていない」と思うようになります。
② 仕事の話に入っていけず、疎外感を持っている
会議やミーティング、日常の仕事に関する会話などで、話題に入っていけずに疎外感を抱いてしまいます。特に、自分の仕事や発言について、上司や先輩、同僚からフィードバックがなかったり、サポートが不十分だと、自分がやっていることが正しいのかわからず、余計に発言しにくくなってきます。チームに貢献できているのかもわからないので、自信をなくして疎外感が強くなってしまいます。
③ 社内風土や価値観が合わない
これは最近よく見聞きするパターンです。新しい環境に入ってみたら、価値観や文化が合わない。それでも、一般的に職場というのは同調圧力が強いコミュニティーなので、「合わせなくては」という意識も働き、息苦しさを感じてしまうのです。
「職場になじめない」と感じる人の多くは、これら3つのパターンのいずれかか、複数が組み合わさっています。