高配当株投資、おススメ銘柄3選!

それでは最後に、私のおススメ高配当株を3銘柄、紹介させていただきます。

三菱HCキャピタル(4.35%)

三菱UFJフィナンシャル・グループの総合リース大手で、20年以上連続増配という、驚異的な実績を誇ります。

収益力が高く、海外展開に力を入れており、将来性も十分と言えるでしょう。

また、10倍以下のPER、1倍を大きく下回るPBRといった指標面でも割安で、最低購入単位は7万円程度と買いやすいのも魅力です。

日本取引所グループ(2.57%)

国内唯一の総合取引所グループで、傘下に東証、大阪取引所等を持ちます。

ある意味、究極の独占企業であり、捉えようによっては、日本で一番倒産する可能性の低い会社かもしれません。

配当利回りは2%台半ばと、ずば抜けて高いわけではありませんが、その唯一無二の存在性を考慮すれば、安心して保有できる銘柄と言えるでしょう。

タマホーム(4.41%)

増配銘柄の成功例として紹介したタマホームですが、業績好調の中、引き続き増配が期待できる銘柄です。

増配効果もあって、株価は大幅に上昇していますが、配当金も大きく増えているので、現在でも、十分な高配当利回りとなっています。

株価は大きく上昇しているとはいえ、現在の利益水準から見れば決して割高ではなく、今後、さらなる増配が続けば、まだまだ上昇余地はあると言えるでしょう。

もちろん、私自身、上記3銘柄はすべて保有しており、いずれも安定した配当金に加え、現在、それなりの値上がり益(含み益)も得ております。

また、これらの株価は総じて底堅く、その変動に一喜一憂することなく、安心して、これからも持ち続けるつもりです。

株式投資では、積極的に値上がりを狙うのではなく、配当金を目的に、じっくりと長期で保有することも、一つの有力な投資スタンスです(結果的に、値上がりも狙える)。

そのような投資スタンスにおいて、今回の「高配当株」投資の視点が、少しでも参考になれば幸いです。

※配当利回りは2023年5月9日時点

藤原 久敏(ふじわら・ひさとし)
ファイナンシャルプランナー

1977年大阪府大阪狭山市生まれ。大阪市立大学文学部哲学科卒業後、尼崎信用金庫を経て、2001年に藤原ファイナンシャルプランナー事務所開設。現在は、主に資産運用に関する講演・執筆等を精力的にこなす。また、大阪経済法科大学経済学部非常勤講師としてファイナンシャルプランニング講座を担当する。著書に『株、投資信託、FX、仮想通貨… ファイナンシャルプランナーが20年投資を続けてみたらこうなった』(彩図社)など。