増配銘柄は、さらに魅力的

ところで、安定して配当金が出ているだけでなく、その配当金が増加傾向であれば、さらに魅力的であることは言うまでもありません。

なぜなら、それだけの利益を稼ぎ続け、配当金にも積極的な姿勢を貫いているという証しなわけですから。

中には、何年、何十年と連続して増配している会社も少なくありません。

たとえば花王は30年以上、KDDIは20年以上連続で増配をしており、いずれも配当利回りは2%台半ば以上と、全体平均を上回る水準となっています。

配当金だけで、ほぼ元が取れた!

それではここで一つ、そんな増配銘柄での、私の成功例を披露させてください。

今から数年前、私は、ローコスト系の注文住宅会社であるタマホームを購入しました。

当時、タマホームの配当利回りは2%台半ばと、高配当株と言うには微妙な数字ではありましたが、タマホームで家を建てた友人のうれしそうな顔を見て、これは、と思って購入したのでした。

もちろん、配当性向や過去の配当金実績も、決して悪くはないことを確認したうえで。

その後、タマホームの業績は好調で、毎年増配を続けます。

購入当時、1株当たり15円だった配当金は、30円、53円、70円、100円、125円、170円と、面白いくらいに、グングン増え続けます。

ちなみに、私の購入時の株価は600円程度。

ですので、私の買値からすれば、現在、配当利回りは30%に迫る驚異の数字となっています(買値600円に対して配当金170円)。増配を続けるような銘柄は、元の買値からすれば、このように信じられないような配当利回りとなることも少なくないのです。

そして、これまで私が受け取った配当金総額は500円をゆうに超え、配当金だけで、ほぼ元が取れているのです。

また、これだけ増配を続けるような業績好調な銘柄は、株価もグングン上昇します。

現在、タマホームの株価は3600円程度と、買値から約6倍にも跳ね上がり、大きな含み益にホクホクしております。