ダイエット中はよかれと思って低カロリーなものを選びがちだが、痩せる=キレイにつながるというわけではないようだ。あすけん管理栄養士の道江美貴子氏は「喫茶店でコーヒーを注文する時、本当はカフェラテを飲みたいけれど、なんとなくカロリーの低そうなブラックコーヒーを頼むという人。じつは、すごくもったいない選択をしています」という――。

※本稿は、道江美貴子『国内最大級の食事管理アプリ「あすけん」公式 結局、これを食べるが勝ち』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。

ホットコーヒー
写真=iStock.com/YakobchukOlena
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栄養価が抜群! 美容効果を得られる「ラテ」

喫茶店でコーヒーを注文する時、本当はカフェラテを飲みたいけれど、なんとなくカロリーの低そうなブラックコーヒーを頼むという人。じつは、すごくもったいない選択をしているかも……⁉ 確かにカロリーだけを見れば、乳製品が入ったラテは高め。ですが栄養価は各段に高く、さまざまな美容健康効果を得ることができるんです。

とくに大豆が原料の豆乳には、女性に不足しがちな鉄、女性ホルモンエストロゲンの働きをサポートしてくれるイソフラボン、栄養素の代謝を助けるマグネシウム、記憶力の改善を助けるレシチンが含まれます。さらに豆乳に含まれる大豆たんぱくは、たんぱく質の中でも食事誘発性熱産生(DIT)が高く、基礎代謝を高めることから、ダイエット中の強い味方にもなってくれます。とにかく、たくさんの栄養素が摂れる豆乳は、飲まなきゃソンなのです。

道江美貴子『国内最大級の食事管理アプリ「あすけん」公式 結局これを食べるが勝ち』(ワニブックス)
道江美貴子『国内最大級の食事管理アプリ「あすけん」公式 結局これを食べるが勝ち』(ワニブックス)

最近では、ラテのミルクをアーモンドミルクやオーツミルクに変更できるカフェが増えていますが、これらの植物性ミルクもそれぞれ栄養価に特徴があります。

アーモンドをすりつぶして作るアーモンドミルクは、若返りのビタミン、ビタミンEを含みます。オーツ麦が原料のオーツミルクは食物繊維が含まれる低カロリーなミルクです。ちなみに牛乳は、豆乳よりも少々脂質が増えますが、カルシウムを効率的に摂れるので、決して悪くありません。脂質が気になる場合は、低脂肪乳などを利用してみるのもおすすめです。

好みや目的に合わせて、好きなミルクをチョイスしてみましょう。

コーヒーそのものも悪くはない

とはいえコーヒーそのものにも健康効果はあるので、ブラックコーヒーも決して悪いわけではありません。コーヒーは交感神経を刺激し、血行改善や新陳代謝を促進してダイエットにも効果的なカフェイン、強い抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれているので、朝のコーヒー習慣はおすすめです。

カフェインの過剰摂取による害も報告されているので、1日マグカップ2~3杯程度で楽しみましょう。言わずもがなですが、砂糖を入れすぎるのはNG。苦味が嫌な人は、味をまろやかにしてくれるミルクを入れるとよいでしょう。

コンビニやスーパーで売っている缶コーヒーやラテ。裏にある栄養成分を見たことはあるでしょうか。缶の飲み物には糖質が10g以上含まれているものが多くあります。スティックシュガー1本は4gなので、その倍以上の糖質です。「微糖」と書いてあっても安心はできません。甘い缶コーヒーからは卒業してみませんか。