※本稿は、岡本祥治『LIFE WORK DESIGN』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。
「好きを仕事に」が必要不可欠な時代
あなたの「好き」は何ですか?
あなたが時間を忘れてのめり込むほど「好き」なことは何でしょう?
ここで「ライスワーク」と「ライフワーク」の定義を確認しておきたいと思います。
「ライスワーク」とは、自分や家族が生きるために必要な糧を稼ぐための、生命をつなぐための仕事のことです。
一方の「ライフワーク」とは、人生を賭けるに足る(と感じられる)生きがいとしての仕事のこと。「自分はこの仕事のことが好きだ」「この仕事を一生やっていきたい」と心から思える喜びを生じさせる仕事のことです。長い人生を生きるうえで、特に初期のころは「ライスワーク」が仕事の多くを占めるものですが、それを徐々に「ライフワーク」にシフトしていくことが、「仕事」において幸せを感じられる1つの道であることを述べてきました。
そして、「ライスワーク」から「ライフワーク」にシフトするうえで、一番大切になってくるのは、「好き」という感情です。
「好きを仕事に」などと言うと、青二才の世迷い言のように響くかもしれません。でも、食べるためだけの仕事ならいざ知らず、人生にやりがいや使命感を求めるならば、「好き」は必要不可欠です。そのことに私自身、ある時点で気がつきました。