東京は金融ハブとして生まれ変わる

2027年度に東京駅八重洲口に三菱地所が、東京トーチタワーという地上390mの日本一高いビルを竣工しゅんこうする予定もあります。

渡部清二『会社四季報の達人が全力で選んだ 10倍・100倍になる! 超優良株ベスト30』(SBクリエイティブ)
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兜町を中心に日本橋や東京駅八重洲口のあたりまで大規模な再開発が行われて、東京ハブが実現するのではないかと私は思っています。

あのエリアには野村證券を始めとした証券会社が集まっており、証券取引所があります。日本橋郵便局という郵便局発祥の地もあれば、第一国立銀行(現・みずほ銀行)という銀行発祥の地もあります。

そしてこれらの創設には渋沢栄一が関わっていて同氏の邸宅もありました。同氏は2021年度の大河ドラマの主人公となり、2024年には1万円札の顔になるとなれば、東京駅~日本橋~兜町エリアに東京ハブができ、東京はロンドンやニューヨークと並ぶ金融三大都市になるとしか思えないのです。

コロナが落ち着きを取り戻すのと歩みをそろえて東京が金融ハブとして生まれ変わり、ジャポニスム再来の夢が実現すると私は信じています。

渡部 清二(わたなべ・せいじ)
複眼経済塾 代表取締役・塾長

1967年生まれ。1990年筑波大学第三学群基礎工学類変換工学卒業後、野村證券入社。個人投資家向け資産コンサルティングに10年、機関投資家向け日本株セールスに12年携わる。野村證券在籍時より、『会社四季報』を1ページ目から最後のページまで読む「四季報読破」を開始。20年以上の継続中で、2022年秋号の会社四季報をもって、計100冊を完全読破。2013年野村證券退社。2014年四季リサーチ株式会社設立、代表取締役就任。2016年複眼経済観測所設立、2018年複眼経済塾に社名変更。2017年3月には、一般社団法人ヒューマノミクス実行委員会代表理事に就任。テレビ・ラジオなどの投資番組に出演多数。「会社四季報オンライン」でコラム「四季報読破邁進中」を連載。『インベスターZ』の作者、三田紀房氏の公式サイトでは「世界一「四季報」を愛する男」と紹介された。著書に、『会社四季報の達人が教える 誰も知らない超優良企業』(SB新書)、『会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方』(東洋経済新報社)、『「会社四季報」最強のウラ読み術』(フォレスト出版)、『10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート』(KADOKAWA)などがある。