2023年にはスズキの販売台数を超える
その後のBYDの急成長ぶりは驚異的だ。
2022年9月の同社の電動車(EV+PHV)の販売台数は20万台を突破。実に、前年同月比で2.9倍という好成績だ。
2022年通期の販売台数は約180万台になる見通しで、2023年には300万台に達しそうだ。予想通りに行けば、スズキ(2021の販売台数276万台)を上回り、世界の自動車販売ランキングでトップ10に入ることになる。
ライバルであるテスラも、2022年の販売台数は昨年比40%アップの131万台、2023年も50%以上増加し200万台に達するという予想だ。
ここまでの成長ペースを考えると、今後数年でBYD、テスラともに生産・販売台数が500万台に達すると考えられる。
世界のEV化の波に大きく乗り遅れた日本車メーカーは、ほとんど実績のないままこれらの巨人を相手に苦しい戦いを挑むことになる。
日本の自動車産業を守るためには、国のリードで国内のEV市場を活性化させるとともに、各メーカーが世界に通用するEVを全力で開発することが必須となる。