最終面接は「もう内定したも同然」ではない
1次・2次面接で話が盛り上がったり、高く評価されたりした状態で最終面接に進むと、「もう内定したも同然。最終面接は役員との顔合わせ程度だろう」と思う人も多いようです。
ところが実際には、最終面接で不採用を言い渡されるケースは多数あります。くれぐれも油断せず、面接の準備を行いましょう。
まず、1次・2次面接と最終面接の違いについて理解しておいてください。
1次・2次面接の相手は、多くの場合、人事担当者+現場担当者(配属予定部署の上長)です。
ここでは主に、次のポイントが見られています。
●採用ポジションの業務経験が乏しくても、早期にキャッチアップできるポテンシャルを持っているか
●配属予定のチームの雰囲気になじめそうか(チームメンバーと良好な関係を築けそうか)
一方、最終面接の相手は、中小規模の企業であれば社長や役員、大企業であれば事業部門長などです。このクラスの方々は、細かなスキルマッチ、チームレベルでのカルチャーマッチではなく、次の視点で応募者を見極めようとしています。
●中長期的に会社の成長を支えていける人物か
特に中小ベンチャーやスタートアップなどの場合、比較的少人数で運営していく分、一人ひとりのメンバーの影響力が大きくなります。
現場の上長が「とにかく忙しくて人が足りないから、即戦力となる人にすぐにでも入社してほしい」と考えていたとしても、経営陣の視線は少し先の未来に向けられていることが多いのです。
最終面接で不採用になったAさんのケース
では、経営陣が「期待できない」「任せられない」という判断を下すのは、どんな応募者なのでしょうか。
実際に、最終面接で不採用になったAさん(30代後半)のケースをご紹介しましょう。