出世できても、その地位でいられるのは10年もない

20歳前後で会社へ入ったとして、定年までの期間は約40年、自分が目指す部長なり役員なりになれたとしても、恐らくその期間は10年もあればよいほうでしょう。

でも、50歳を迎えて自分が考える出世ができていないのなら、そこで気持ちを切り替えるべきです。仮に90歳まで生きればそこから40年、80歳まででも30年という時間があります。だから、もうそこで成仏すべきなのです。そうしないと、そこからの30~40年を幸せにおくれなくなってしまいます。

たかだか10年かそこいらの期間しか過ごせない地位を目指して何十年も頑張ってきた過去は、もう取り戻すことはできません。でも、まだここから30~40年もの人生があると考えるなら、次のフェーズに向かって気持ちを切り替え、準備をしていくことは十分可能です。それをすべきだと思います。

オフィスで会議中のグループと立ち話中のグループ
写真=iStock.com/Martin Barraud
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“成仏”した後のつながりは貴重

私自身も50歳の時に“成仏”しました。もちろん会社員でいる間は仕事に対するロイヤリティは持っていましたが、会社に対するロイヤリティは次第に薄れていくようになりました。

でも、そのおかげでいつまでも会社にしがみつくことなく、会社の外での人とのつながりが増えていきました。勤めていた会社で一緒に仕事していた人で現在も仕事でつながっている人は一人もいませんが、成仏した後につながった外部の人とは、今でもしっかりと一緒に仕事をさせていただいています。