男子は友達、仲間という意識
【有坂】それから私は女子校出身なので、今の学科、120人中女子が10人しかいないところに、本当に男子校に入るつもりで飛び込んだのですが、大学では女も男もなく友達、仲間という意識があります。これが男女半々ぐらいの学科だったら、女子だけで固まって、男子とはここまでフラットに付き合えなかったかもしれない。
【山下】たしかに、女子が10人とか20人しかいないと、女子が100人いる学科なら絶対に接近しないタイプの子とも仲良くなれますね。自然に団結意識も生まれます。
【井関】理系同士だとそうやって「研究室での実験って楽しいね」という話などで共感でき、盛り上がるんですけど、分野が近すぎると微妙な価値観の違いも出てきてしまうので、全然違う分野の人がいいかもしれません。
【原田】なるほどね。例えば、同じ野球好きだと巨人ファンと阪神ファンはぶつかってしまうけれど、野球ファンとラグビーファンならぶつからないというようなことかな(笑)。後編では、「現状少ないリケジョを増やすにはどうすればいいのか」ということを一緒に考えてみましょう。
1977年東京都生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、博報堂入社。博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーを経て、現在はマーケティングアナリスト。2022年より芝浦工業大学教授に就任。2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。主な著作に『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』(幻冬舎新書)、『パリピ経済 パーティーピープルが経済を動かす』(新潮新書)、『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?』(光文社新書)、『寡欲都市TOKYO』(角川新書)、『Z世代に学ぶ超バズテク図鑑』(PHP研究所)などがある。