長期休暇前には必ず仕事の引き継ぎでトラブル防止を

長期の休み前には、切りがいいところまで自分の業務は終わらせ、必要なら引き継ぎをしておきましょう。仕事をお願いする場合は休み中に職場のメンバーが困ることのないように配慮するのも重要な心構えです。

IT企業勤務のエンジニア職でチームリーダーのNさんは、夏休みを取って北海道に旅行に出かけたところ、担当していたお客様先でトラブルが発生してしまいました。

ある程度、メンバーに引き継ぎをしておいたつもりでしたが、詳しいことまで伝えきれておらず、結局、不在中にチームメンバーに迷惑をかけてしまったばかりでなく、当然ながら自分も電話やメールでのトラブル対応に追われ、全く休んだ気にならなかったということです。

このような事態を未然に防ぐためのリスクマネジメントという意味でも引き継ぎはぬかりなく。仕事の状況や進行中の仕事、問い合わせ先など必要な内容をきちんと説明をしておきましょう。

オフィスチェアには「バカンス中のため、不在!」のメモ
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仕事が忙しい中、無理を承知で会社を休むには

長期休暇を申請するときは仕事のスケジュールを見て繁忙期を避け、先輩と重なっていないかなど、周りに迷惑をかけないように予定を組むのは基本です。

しかし、どうしても親の介護や子どもの学校の予定といった家族の都合などで忙しい時期に休みを取りたいこともあるかもしれません。そんな時こそ、普段の、あなたと職場の人とのコミュニケーションがものをいいます。

コミュニケーションには返報性の法則というものがあります。返報性の法則とは相手から受けた好意に対して、「お返しをしたい」と感じる心理のことです。休暇も同じ。普段からメンバーが休んだ時に、自ら進んで仕事のフォローをする、急な休みでも嫌味を言わないなど、普段のあなたの態度次第で、あなたがお願いしたい時に、「いつもフォローしてもらって助かっているから、今度は私がフォローしますよ」と好意的に休暇に送り出してくれるはずです。