「仕事ができないと認定される一言」
2つ目の共通点が「ありきたりのフレーズに頼らず、自分の言葉でお祝いを伝えた」ことです。スピーチ文例集に掲載されている文章をそのまま引用して、「どこかで聞いた言葉だ」という印象を与えては全く心に残りません。それよりも想いを込めた自分の言葉のほうが新鮮で印象に残りますし、何よりもあなたの人間的な魅力を垣間見ることができ、それが聞く人の心を動かすのです。
つまらないスピーチの典型は、例えば「持ち前の明るさ」「皆から愛される存在」「先輩からの信頼も厚く」等という抽象的な言葉だけが並んでいるものです。陳腐で新鮮味がないという感想を持たれてはあなたの格を下げてしまいます。こうした表現は、ぜひ具体的なエピソードとセットで使いましょう。
これだけ押さえればうまくいく祝辞のポイント
そうはいっても、なかなかうまいフレーズが思い浮かばないという方もいると思います。そこで、これだけ押さえておけばうまくいく結婚式の祝辞のポイントをご紹介します。
それは、基本構成をベースに部分的にアレンジしていく方法です。基本構成は、①祝福の言葉、②自己紹介、③エピソード、④パートナーについて一言添える、⑤はなむけの言葉、⑥結びです。このうち、主に③エピソードと⑤はなむけの言葉をアレンジするといいでしょう。