睡眠は頑張らなくても質を向上できる

休息時間の質の向上、つまりその時間短縮で、私がまず考えたのは睡眠です。必ず毎日行うことの中で、多くの人が最も時間を使っているのは寝ることでしょう。ということは、その質を高めることは、最も簡単で最も時短の効果が大きいわけです。

色分けで言うと睡眠時間はオレンジ色ですが、単純に「最大化、現状維持」しても意味がありません。大事なのは時間の長さではなく、熟睡すること。そうすれば短時間の睡眠でも翌日の仕事がはかどり、生産性も上がります。

睡眠は運動などと違って、頑張ることは何ひとつありません。布団や枕など、寝る環境を整えるだけでよいのですから、とても簡単。私は寝具を有名ブランドのショールームでフィッティングしてもらい、多少高価でも体に合ったよいものに変えて、睡眠の質を高めて自分にベストな睡眠時間を確保するようにしました。

ちなみに、直接の休息時間ではありませんが、旅行の時間も有名リゾート地に別荘を所有することで短縮しました。旅の日程そのものではなく、行き先を決めたり予約をしたりという時間を、行き先を別荘に固定することで削減したわけです。

メールは1日2回だけチェックする

スケジュール管理にはツールも大事だと思います。私は新人時代、紙の手帳にその日やらなければいけないことを、とにかく書き込んでいました。当時は、とにかくやるべきことに抜け・漏れがないように、という意識が強かったのですが、紙の手帳だとスケジュール欄のスペースが限られているので、細かいことまで書き込めず、抜け・漏れが心配でかなりストレスでした。

いまは「Googleカレンダー」など、デジタルのツールを使うと、格段に詳しく書けるようになったので、その心配がまったくなくなりました。私は、どんどんGoogleカレンダーに書き込んでいます。ワードやエクセルでタスクリストもつくれますが、スケジュール管理に向かないので使っていません。

作業の濃密さ、中身の充実という面で言うと、同じ作業をわざわざ分断してやると、集中力が途切れるのでよくありません。当然ながら、時短もできないわけです。

たとえば、メールチェック。多くの会社員は、朝、お昼、夕方と細切れに受信メールを処理していると思います。これでは余計に時間がかかるし、相当ストレスがかかるでしょう。なので私は、毎日15分、一番メールが入ってくる午前と夕方の2回だけ処理するように、あらかじめスケジュールを決めています。