税制優遇でとにかくお得な「iDeCo」を活用する

お得な税制優遇制度としてつみたてNISAと双璧をなすのが「iDeCo(個人型確定拠出年金)」です。

iDeCoとは、自分のための年金を自分で積み立てる私的年金制度のこと。月5000円から積立を始められ、つみたてNISAと同様に運用益は全額非課税となります。さらに拠出と受取のタイミングでも手厚い税制優遇を受けることが可能です。

特に拠出時の節税メリットは絶大で、掛金額が全額所得控除の対象となり、その年の所得税と翌年の住民税の負担を軽減することができます。節税した金額分を再投資に回せば、複利効果も生まれます。

iDeCoは原則60歳まで引き出せない

iDeCoでは加入者の働き方によって掛金の上限が変わります。会社員の場合は加入している企業年金によって上限が細かく変わりますが、自営業やフリーランスなど第1号被保険者の場合には、一律で月6万8000円まで投資することができます。

ただし、iDeCoは原則60歳以降からしか積み立てたお金は引き出せません。そのためiDeCoのお金はすべて老後資産のためのものと割り切る必要があります。

鎖でがんじがらめにされた貯金箱
写真=iStock.com/BrianAJackson
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制約はありますが、節税効果の大きさを考えるとiDeCoもFIREを目指す人が利用すべき制度といえます。

また不労所得を得ながら仕事もする「サイドFIRE」を目指す人は、勤労収入と年金のバランスが取れない場合にiDeCoを活用するとよいでしょう。