「重要なお知らせ」の書類は必ずチェック

自動移換になると国民年金基金連合会から「確定拠出年金に関する重要なお知らせ(自動移換通知)」という書類が送られてきます。また、そのまま手続きをせず、自動移換のまま放っておくと年に1回は同じく連合会から「確定拠出年金に関する重要なお知らせ(定期通知)」というのが送られて来ますので、その時点で何らかの手続きをしなければならないということに気付くはずです。でも関心のない人であれば、通知が来ても捨ててしまったり、何もせずに放っておいたりすることは十分にあり得ます。

前述したように放っておくとさまざまな不利益が生じる可能性がありますので、もし不安に思った方は、基礎年金番号を手元に用意して一度コールセンターに電話してみるのが良いでしょう。基礎年金番号は年に一度送られてくる「ねんきん定期便」に記載されています。

「自動移換者専用コールセンター」 03-5958-3736 (平日9:00~17:30)

せっかく会社が積み立ててくれていたにもかかわらず、忘れてしまって受け取れないようにならないよう、注意することが大切です。

大江 英樹(おおえ・ひでき)
経済コラムニスト

大手証券会社に定年まで勤務した後、2012年に独立し、オフィス・リベルタスを設立し、代表に。資産運用やライフプランニング、行動経済学などに関する講演・研修・執筆活動などを行っている。近著に『定年前、しなくていい5つのこと』(光文社新書)など。