(4)日曜日の夜は少し仕事に触れる

夜もなるべくゆっくり過ごしますが、日曜日の夜は特別な時間。日曜日の夜の過ごし方によって、月曜日から快適にスタートが切れるかどうか決まってきます。

そのためには日曜日の夜に、少しでも仕事に関することに触れておきましょう。かえって疲れてしまうような、直接成果物につながる仕事ではなく、軽い準備作業が良いでしょう。例えば、スケジュール帳をチェックして月曜日の予定を確認したり、ToDoリストをつくったりする。データを集めたり、資料を読んだり、アウトプットのための下準備をしておく、などです。

そんなふうに、日曜日の夜に軽くエンジンをかけてウォームアップしておけば、月曜日にはさっとエンジンがかかり、よいスタートが切れます。月曜日の朝、いきなり0から1にするのはエネルギーが必要で大変ですが、0.5になっていれば1まで持っていきやすいはずです。日曜日の夜の間に、0から0.5にしておくというイメージです。

日曜日の夜になると、「明日から仕事が始まるのが不安になる」という人もいますが、そういう人こそ、仕事に少し触れて準備をしておくことで安心できます。

平日はオンオフの切り替えを意識して、しっかりと睡眠をとる。週末は、平日できなかった非日常体験を取り入れて、週明けの準備をする。上手な休み方を身につければ、心身の健康を保ちながら、仕事のパフォーマンスをアップできるはずです。

構成=池田 純子

井上 智介(いのうえ・ともすけ)
産業医・精神科医

産業医・精神科医・健診医として活動中。産業医としては毎月30社以上を訪問し、精神科医としては外来でうつ病をはじめとする精神疾患の治療にあたっている。ブログやTwitterでも積極的に情報発信している。「プレジデントオンライン」で連載中。