イライラが先に立ったときの対処法
そうしたコミュニケーションの大切さを頭ではわかっているつもりでも、イライラが先に立つことはあります。そんなときに、とっさにできる自分の対処法をもっていると感情をうまくコントロールすることができます。
まずは、怒っているときの自分の身体変化の特徴をつかむことです。肩が力んでいたり、背中が丸まったり、足取りが乱暴になったり、それらを修正するだけでも気分は変わります。
そして怒りに対する一番の薬は、呼吸への集中とやさしい手触りを持つこと。怒りを感じたらすかさず、3つ深呼吸しましょう。そして、はらわたを煮やすのではなく、はらわたをやさしくなでるイメージで、意識を頭から腸に下ろしましょう。
怒りの思考ループが続くときは、空を見ながら深い呼吸をすると気持ちが落ち着いてきます。
親が子にできる最大のことは“ご機嫌”でいること
子どもに怒ってしまうこともよくあること。子どもに対して真剣に向き合っているからこそ、子どもへの期待値が高すぎて、それが裏切られたときに怒ってしまうのでしょうが、これは子どものためというより、自分のためですよね。
教育論としてもよく言われますが、「叱る」と「怒る」は違います。怒って子どもが伸びることはありません。
大人が子どもに対する態度として、いちばんいいのは「ご機嫌でいること」です。親がいつも機嫌よくしていれば、子どもが成長したときに、自分の子ども時代に親が機嫌よくいてくれたことに感謝するでしょうし、自分たちでも機嫌よくいられる方法を考えて、そういう社会をつくっていこうとすると思うのです。