再び訪れた早期リタイアブーム 配当金でFIREを目指せ
近年「FIRE」と言う言葉が話題になりつつあります。
FIREとは、「経済的に自立し、早期退職を目指す」というものです。単に大金を稼いで仕事の一線から引退するというものではなく、支出を削り、その削ったお金を投資に回して、その収入で不労所得を増やし、経済的に自立するというものです。
FIREには「4%ルール」というものがあります。リタイア後の資産運用について、支出を元本の4%未満に抑えることができれば、高い確率で30年以上資産を維持できるとされている理論です。
つまり、年間支出の25倍の資金があれば、FIREできるということです。
FIREでは、配当金による収入を狙うことが一般的です。しかし、だからといって高配当の銘柄に集中投資してしまうと、そこが業績を悪化させると共倒れになってしまうため、FIREする場合も、「分散投資」が必要です。
「なんとなく」では投資はしない
株式や投資信託を買うときは、「なんとなく」で行ってはいけません。
自分がなぜその銘柄を購入したのか、きちんと説明できるようにしてください。理由を自分で説明できないものは買うべきではありません。
たとえば、株式投資では株価が上昇中の株を買う「順張り」と、下降中の株を買う「逆張り」という方法があります。逆張りがうまくいくと大きな利益を得ることができますが、逆張りを軸とする投資はリスクが高く、避けたほうがよいです。
初心者のうちは、順張り投資で堅実に利益を増やしていきましょう。銘柄選びに自信が持てないうちは、好成績を収めるアクティブファンドが投資している銘柄を購入する「コバンザメ投資」もよいでしょう。
株式であれば2ページ目で紹介した選び方に合致した銘柄を順張りで買うなど、購入理由を言葉で説明できるようにしましょう。
Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用 新NISA対応改訂版』(宝島社)など書籍100冊、著書累計170万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(@yorifujitaiki)
慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。全国で講演・執筆活動・相談業務を行い女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。著書は『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年前後のお金の強化書』(きんざい)など多数。FP Cafe運営者。