酒場・ビアホールが倒産最多。テイクアウト需要も

コロナの感染リスクが高いといわれ、休業、時短営業、ソーシャルディスタンス確保のための定員削減などで、「外食産業はまったく見通しが立たず、非常に厳しい状況です」。業界全体の20年の業績は35.6%低下し、飲食店の7割が赤字、中小を中心に倒産や店舗閉鎖が相次ぐ。特に酒類を提供する酒場・ビアホールは深夜営業自粛などの影響が大きく、業態別の倒産でもっとも多くなっている。深刻な状況にあるのは大手も同じで、軒並み大幅赤字に転落。大勢の従業員を抱えていることもあり、「このままでは、危機的状況になってしまう」(サイゼリヤ・堀埜一成社長)と、政府支援を求めている。

飲食店各社が生き残りをかけてテイクアウトや宅配などに参入するなか、外食で増収増益となったのが、ケンタッキーフライドチキンを運営する日本KFCホールディングスや日本マクドナルドホールディングスだ。巣ごもり需要に応えるテイクアウト、宅配サービスの拡充で数少ない勝ち組となった。

▼【外食】“自粛で倒産、店舗閉鎖などが続き7割が赤字”

クリエイト・レストランツ・ホールディングス/日本KFCホールディングス
コロナ以前の勝ち組サイゼリアの苦戦