コロナ収束までいかに“耐え忍ぶか”が勝負

コロナで壊滅的な打撃を受けている観光・レジャー産業。「GoToトラベルで一時的に回復基調を見せましたが、再度の緊急事態宣言で冷や水をかけられ、先行きがまったく見えません」。コロナ収束まで人件費、店舗の閉鎖、DXによる経営効率化などの構造改革で耐えるしかない。JTB、HIS、KNT-CTホールディングスの大手3社は、大幅な店舗縮小・削減でデジタル化+ネット専業サイトとの差別化を模索する。東京オリンピック・パラリンピック需要を見込んでオープンラッシュが続いていたホテル業界も厳しい。最高級ホテルの帝国ホテルが30泊36万円などの長期滞在プランを販売、他社も追随の動きがある。「一方で、ビジネスホテルでは、黒字に戻している企業も出てきています」

外出自粛の直撃を受けているのはレジャー産業も同じだ。根強い人気を誇る東京ディズニーランド(オリエンタルランド経営)も、長期休園、時短営業、入場制限などで大幅に収益が悪化している。

▼【観光・レジャー】“GoTo停止も大きな打撃に”

エイチ・アイ・エス/オリエンタルランド

社名横の矢印は前年比で営業利益が増えていれば上向き、前年比で営業利益が減っていれば下向き。業績はとくに注記のないものは、2021年3月期通期予想。黒字、赤字などの利益は営業利益(2021年3月1日時点)。グループ会社がある場合は連結。売上高、営業利益以外の表記の企業は両者の代わりに用いる指標で比較。金融は一部通期予想がないため中間決算で比較。

奥田 由意(おくだ・ゆい)

工藤 千秋(くどう・ちあき)
フリーライター