役員・本部長クラス

年収基準=950万~1200万(成果による加算=200万~400万)

求められる仕事のレベル

全社に影響を与えることです。ビジョンや戦略によっては会社の命運を大きく左右するため、重要な責任があります。複数部門の統括、5年以上の組織のビジョンを根拠を持ちながら示し、そこに至る戦略を示す。経営戦略・組織戦略・人事戦略・財務戦略のいずれか、またはすべてを担います(組織規模による)。人材の育成と発掘の責任を負い、会社の変革と新たな価値創造を主導し、結果を出すことが求められます。

身につけておきたいビジネスの基本知識・スキル

経営全般に関する知識。将来を予見する力。人望、高い信頼性、発言力、人々を奮い立たせるビジョンを示す人間力も必要とされます。

年収アップのポイント

成果を出すこと、未来を示すことで組織メンバーの方向性を同じくしていくこと。また、社内外から高い信頼を保持し、新たな価値創造を模索し続け、結果を出していくこと。

役員・本部長クラスに求められること
※西尾 太『アフターコロナの年収基準』(アルファポリス)より

社長・上級役員クラス

年収基準=1200万~(成果による加算=300万~)

求められる仕事のレベル

全社および大きな組織のビジョンと戦略の策定です。長期の会社・組織ビジョンを根拠を持ちながら示し、戦略を示すこと、会社のあらゆる分野における責任を負います。極めて高い人望、信頼性、発信力、カリスマ性などの資質も求められます。

身につけておきたいビジネスの基本知識・スキル

全社ビジョン・将来像を描く。事業拡大・撤退の判断。事業ポートフォリオの策定と実現。全社の業績責任を負い、各事業部の経営計画の策定を主導し、全社業績の責任を負う。大局からの的確な指示により、全社目標を達成することが必要とされます。

年収アップのポイント

大きな責任から逃げずに決断する。会社の存続・発展に関してのすべての責任を負う。

事業拡大とその成功、全社業績によって年収が上がります。

社長・上級役員クラスに求められること
※西尾 太『アフターコロナの年収基準』(アルファポリス)より
西尾 太(にしお・ふとし)
人事コンサルタント、フォー・ノーツ代表

「人事の学校」「人事プロデューサークラブ」主宰。1965年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。いすゞ自動車労務部門、リクルート人材総合サービス部門を経て、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)にて人事部長、クリエイターエージェンシー業務を行なうクリーク・アンド・リバー社にて人事・総務部長を歴任。著書に『人事の超プロが明かす評価基準』(三笠書房)、『超ジョブ型人事革命』(日経BP)などがある。