どうすれば子供は勉強が好きになるのか。プロ家庭教師集団名門指導会代表の西村則康氏は「小学4年生までの感動の積み重ねが大切だ。問題集を解く以外の場面でも、『なるほど!』と思える体験をさせるといい」という――。

※本稿は、西村則康『わが子が勉強するようになる方法』(アスコム)の一部を再編集したものです。

カステラ
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合格する子が持っている「成功の予感」

受験で合格する子どもは、「成功の予感」を持っています。たとえば、今、合格の可能性が50パーセントだとしても、

「僕はできる子だから、がんばれば受かる」

と、自分を信じられる子どもは、受験に成功する確率がとても高いのです。

反対に自信がなく、なんと不合格になった時の言い訳を考えているような子どももいて、そういう子は残念ながら合格が難しい場合が多いです。

ではどうしたら、成功の予感を持った子どもになれるのでしょうか。

自分を信じられる子どもは勉強をする時に、「そうか!」と全身で感じられるところまで知識を落とし込んでいるのが特徴です。一問解き終わるたびに「よし! これは絶対正解だ!」と信じることもできています。たとえば、

「300グラムの12パーセントは○グラムです」

という問題があったとします。その時、普通の子どもは機械的に300×0.12という式を頭に思い浮かべます。

身体感覚のある子は、確信を持って問題を解ける

でも身体感覚のある子は、300グラムという大きな量のうちの0.12倍がどれくらいかを聞かれているのだと、具体的にイメージすることができます。

そして「300の0.12倍という意味だ。つまり、300グラムの10分の1よりちょっと多いくらいだ」というふうに考えを進めていくのです。そうやって身体感覚を活用して「よし! これは正解だ!」と確信できるのです。その確信が一つ一つ成功体験として蓄積されていきます。

一方、成功の予感を持てない子どもは身体感覚を持っていないか、または身体感覚へ落とし込もうとしてもそれができません。

私が説明しても、その時は「わかった」と言うけれど、1分後にはもう頭に残っていないのです。そういう子どもは聞いていないのではなく、聞いても記憶をため込む身体感覚がないと言えます。確信が持てない学習です。

身体感覚を育むには、低学年のうちに、子どもにさまざまな経験をさせることです。草木に水をやったり、重いものを移動させたり、お湯を沸かしたり、ものの匂いをかいだりといった五感の経験のすべてが、理科や算数、国語などの問題を解くベースになっていきます。たとえば300グラムと言われた時に、料理のお手伝いを経験している子なら肉や小麦粉の重さで300グラムを実感として知っていることでしょう。