社員は1日に1テクをマスター

膨大にあるデジタルテクは、短時間で身に着けられるものではありません。うちの会社では、アプリケーション毎のデジタルテクを集めた「ITリテラシー一覧」なるものを共有し、社員さんには1日1個ずつマスターしてもらうようにしています。マスターする技は自分で決め、業務時間の終了前に、2人1組でその技を披露しあって業務終了といった流れで運用しています。

会社は神戸が本社で謎解きコンテンツを企画・制作しています。いわゆる小規模な制作会社や企画会社の部類に入りますが、この規模・業種にしては珍しく、基本的に社員は残業ゼロで定時に帰れています。会社としての仕組みや環境が比較的整っていることもありますが、デジタルテクの習得による個々人の生産性向上も大きく寄与していると考えています。

余談にはなりますが、役員以外の社員が全員女性ということもあり、マネジメント側としては、特に働き方や働く環境には気を遣うようにしています。また、限られた時間でテキパキ働いて、オンとオフの境目をはっきりさせたい、という気質も、生産性の向上にうまく効いていると思います。

岡田 充弘(おかだ・みつひろ)
クロネコキューブ代表取締役

外資系コンサルティング会社を経て謎解き企画会社『クロネコキューブ』を設立。700にもおよぶパソコン時短ワザを集めてマニュアル化している。著書に『爆速パソコン仕事術』(ソシム)『結果もスピードも手に入る 神速スマホ仕事術』(すばる舎)『やりたいことを全部やれる人の仕事術』(PHP研究所)『やめるだけで成果が上がる仕事のムダとり図鑑』(かんき出版)『ビジネスマナーと仕事の基本 ゆる図鑑』(監修)(宝島社)ほか。