ビニール傘はボロボロになるまで使う

ビニール傘も「ちりつも消費」になりがちだ。雨に降られるたびに買ってしまい、家にビニール傘が貯まっている人も多いだろう。一方でお金持ちは、出かける前に天気予報をチェックして、折り畳み傘を持って出かけるイメージもあるが、必ずしもそうではないらしい。

「ビニール傘を使っている人は意外に多いですね。ただ、ボロボロになるまで使い込んでいるので、お金持ちには見えませんね」

お金持ちは慌ただしく外回りをするような生活をしていないので、突然の雨に襲われる機会も少ないが、何らかの理由でビニール傘を買った場合には、壊れるまで使い続ける。1回使っただけで玄関に放置するようなことはしないのだ。

雨滴入り透明傘
写真=iStock.com/LFO62
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スタバで仕事はするが、テイクアウトはしない

カフェの使い方も違う。スターバックスなどでコーヒーをテイクアウトしている人も多いだろうが、それを会社や自宅に持ち帰って飲むと、割高になってしまう。

1億円を貯めた女性はコーヒーを持ち帰るのではなく、店舗を有効活用するケースが多いという。

「テイクアウトはしませんが、カフェで仕事をしている人はいますね。オフィス代わりと考えれば安いですから」

テイクアウトでも店舗利用でもコーヒー代は変わらない。仕事を兼ねてカフェを利用すれば、コーヒー代は高くない。

実際、藤川さんが相談者の家計診断をしてみると、スタバでコーヒーを買うのが習慣になっている人もいるという。習慣になってしまうと、とくだん喜びも感じない。無駄遣いはしているつもりがないのにお金が貯まらないという人に多いパターンだ。

改善するには、自分の消費パターンを可視化するのが有効だという。お金が貯まらない人の多くは「自分がどの程度のお金を使っているか」すら知らない。