無駄遣いをしているつもりはないのに、お金が貯まらない——。そんな人に多いのは「ちりつも消費」。1回の金額は小さくても習慣化することで出費は膨らんでしまう。ファイナンシャル・プランナーの藤川太さんによると、お金持ちは「ちりつも消費」をしない習慣を身に付けているという。
モダンなカフェのテーブル
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無名ブランドのスポーツドリンクを愛飲

「ちりつも消費」の代表的なものといえば、外出中の飲み物代。ついペットボトルのお茶を買ったりしていないだろうか。藤川さんよると、節約家タイプのお金持ちの多くはコンビニエンスストアや自動販売機で飲み物を買わないという。

「お金持ちの人たちとテニスをすることがありますが、そんなときでも自動販売機で飲み物を買う人はいません。みなさん、家から持参していますね」

安売りスーパーでまとめ買いをしているのだろう。2リットルのペットボトルを持ってくる人が多いという。しかも、ポカリスエットやアクエリアスなどの有名ブランドではなく、誰も知らないような無名ブランドのスポーツドリンクを愛飲している。

中には、ペットボトルに水道水入れて、持参したスポーツドリンクの粉末を溶かして飲んでいる人もいるという。

「一度、飲ませてもらいましたが、とても薄い味でしたね」

薄味のスポーツドリンクも習慣にしてしまえば、気にならないのだろう。日ごろの生活の中でムダ遣いしない習慣がしっかり身に付いているわけだ。