②ポジティブな面に目を向けているか

もし何か苦しいことや辛いことを感じていたとしても、100%ネガティブなことは、それほどありません。その背景には何かしら肯定的なこと、ポジティブなことが隠れています。

僕が診ている患者さんの中には、病気になったことも含めて、人生のドン底を初めて経験したという人がいます。けれどもそのドン底の中で、自分の心と体を大切にしないといけないことに改めて気づいたり、家族の心と体の健康も守っていかないといけないと思えたり、そこで初めて大切なことが見えてきたという人もいます。

自己肯定感が低いときは、どうしてもネガティブな面ばかりを見てしまいますが、何かしらポジティブな面も見つけるように自分を仕向けるのが、この質問です。

クエスチョンマークの書かれたチケット
写真=iStock.com/Mykola Sosiukin
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③本当にしたいことは何か

私たちが考えていることは、頭で考えることが多いもの。でも実は頭で考えて出した答えと心で思っていることが違うのは、よくある話。自己肯定感が下がっているときは、こうした自分の本音を無視して、建前を優先していることが多いので注意が必要です。

そういうときこそ、自分の胸に手を当てて、心から求めるものは何かを自問自答してください。「いやしがほしい」「旅行がしたい」など、パッと出てきたイメージやフレーズをメモにとって大切にしましょう。

これは自分が何を大切にしているか、それを叶えるために今後どうしていくかを導く質問なので、今すぐではなく将来のことでOK。よく考えてみれば、人のことばかり優先して、自分がしたい旅行の計画すら立てられないのはおかしな話です。旅行したいなら、なるべく早く計画して、さっさと叶えていこうということです。