本を読むなら「つまらない本」を読む

夜、歩きに行くのが難しい場合は、何か没頭できることをすればよいでしょう。たとえば自分がリラックスできる音楽を聴く、好きなアロマをたく、ストレッチで体を動かすといったことでしょうか。

ちなみにリラックス効果のあるアロマのうち、文献報告があるのはラベンダーです。

ラベンダーのなかでも、酢酸リナリルという成分が35%以上入っているものなら効果があります。ですから、こういったものを選んで、ティッシュやハンカチに1滴垂らしたものを枕のちかくにおいて寝るという方法もよいでしょうね。どのアロマを買おうと迷ったときは、「ラベンダーの酢酸リナリル35%以上」を基準にしてください。

ちなみにNGなこととしては、①冒頭にもお伝えした「無理に寝ようとすること」、②激しい運動、③推理小説が挙げられます。

ストレッチやウオーキングなど軽い運動は副交感神経を優位にしますが、筋トレやジョギングなど激しい運動は交感神経を優位にしてしまい、寝るどころか余計興奮してしまいます。

また推理小説など、ワクワクするような本も感情を高ぶらせてしまうのでNGです。本を読むなら、つまらない本がいい(笑)。僕は自分の患者さんには「自分の病気に関する難しい本でも一冊用意しとき」って伝えています。つまらない本を読むと、あっという間に眠くなりますから。

構成=池田純子

井上 智介(いのうえ・ともすけ)
産業医・精神科医

産業医・精神科医・健診医として活動中。産業医としては毎月30社以上を訪問し、精神科医としては外来でうつ病をはじめとする精神疾患の治療にあたっている。ブログやTwitterでも積極的に情報発信している。「プレジデントオンライン」で連載中。