眠れないときは眠らなくていい
まず大前提として大切なのは、眠れないときは無理に眠ろうとしないこと。布団の中でゴロゴロしているうちに時間だけがたってしまった、という経験がある人もいると思います。
しかし、それが続くと布団が「眠れないかもしれない」「今日も無理かな」という恐怖の場所に変わってしまう恐れがあります。
ですから、布団は眠るだけの場所として、眠れなければ眠れなくていい。眠いときに布団に入るというスタンスでいることがいちばんです。
それでも、布団に入って、つい考えがあれこれとかけ巡ってしまう場合、どうすればいいか。3つの方法をお教えしましょう。
① 臍下丹田(せいかたんでん)を意識する
臍下丹田とは、へそのすぐ下あたりにある部分を指します。人間が落ち着かない様子を表現するときは、「上の空」「キョロキョロする」「頭に血がのぼる」など上半身をイメージしますが、反対に落ち着いているときは、「腹がすわる」「地に足がついている」といった下半身をイメージします。気持ちを落ち着かせたいときには、下半身をイメージするのがおすすめです。
ですから、落ち込んだときに気持ちを整理するには、臍下丹田を意識します。具体的な位置は、へそから5cmぐらい下、指4本分ぐらいでしょうか。そこをピンポイントで探す必要はなく、そのあたりに意識を集中するだけで、気持ちを落ち着かせることができます。
慣れないうちは呼吸をしながら、そのあたりに手を当てて、おなかが動いているのを感じましょう。ゆったりと寝ころんだまま、リラックスした姿勢で、息を4秒吸って、2秒止めて、6秒かけて吐く。おなかの動きに意識を向けていると、知らないうちに落ち着いていきます。