▼ウィズコロナの時代だからこそ、読んでおきたい“ブックリスト”
“感染症”をキーワードに、秋田さんと出口さんがおすすめの本をご紹介。新型コロナウイルス問題への理解がより深まること、間違いなし!
時間のある今こそ、タフな本を読んでおきたい
「知識は力。良書を読むことが自分の力となってアフターコロナの世界でも頑張れると思います」と話す出口さんおすすめの本は、どれも分厚い読み応えのある本ばかり。時間のある今だからこそ勉強も兼ねて読んでおきたい。余裕のない人は秋田さん推薦の本で、感染症の幅広い知識に触れてはいかがだろうか。
400年前の先人は、世界にどう対応したか
信長、秀吉の時代に、はるかローマに派遣された4人の少年使節団の世界見聞録。「日本とグローバリゼーションの関係を見るのに最適な書」(出)
若桑みどり著●集英社/3800円
“序”と“序論”だけでも、感染症の概要がつかめる
感染症の歴史における古典的著作。「感染症が世界史の中で大きな要素であったことが見渡せます。文量が多いので、まずは“序”と“序論”だけでも」(秋)
ウィリアム・H・マクニール著、佐々木昭夫訳●中公文庫/各1200円
どんな状況でも、ユーモアを忘れず楽しく語り合う
14世紀のフィレンツェ、ペスト禍で郊外の別荘にステイホームしていた人々が互いに語り合う物語。「大変なときこそユーモアが大事と教えてくれます」(出)
ボッカッチョ著、平川祐弘訳●河出文庫/各1000円
世界の感染症の歴史を俯瞰して見るならコレ
主要な20の感染症について発生から病状、治療まで病気と人類の歴史的な関わりを紹介。「感染症図鑑ともいえる幅広い知識が得られる一冊」(秋)
サンドラ・ヘンペル著、竹田 誠・竹田美文監修、関谷冬華訳●日経ナショナル ジオグラフィック社/2600円