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人間がつくる社会とはどうなっているのか。個人と社会の相互作用を追求した名著
心理と社会の両面から人間理解にアプローチする書。「人間とは何か、社会とは何か、を考えるよい機会になります」(出)
小坂井敏晶著●筑摩選書/1900円
生物や文明の交換が行われた結果、世界はどうなった?
コロンブス新大陸到達後に起きたグローバリゼーションとパンデミックが骨太に描かれる。「世界がどう影響し合っているかがよくわかる」(出)
チャールズ・C・マン著、布施由紀子訳●紀伊國屋書店/3600円
合理的な思考を身に付けて、フェイクニュースを見破ろう
3.11の原発事故後、事実だけを発信した早野龍五氏と糸井重里氏の対談集。「虚偽情報を見破る思考力が付く」(出)
早野龍五・糸井重里著●新潮文庫/430円
ペストが象徴するものは? 不条理を描いた不朽の名作
閉鎖された一都市の中でペストと闘う市民たちの群像劇。悪疫が戦争や貧苦などの不条理の象徴として描かれる。
カミュ著、宮崎嶺雄訳●新潮文庫/750円
現実とフィクションが交錯する、究極のエンターテインメント
新型コロナウイルス問題の予言書として話題の2013年発行の小説。猛毒ウイルスから日本を救うために奔走する主人公に希望が持てる。
高嶋哲夫著●講談社文庫/950円
※コメント内の(秋)=秋田さん、(出)=出口さん、表記のないものは、編集部コメントです。価格は税抜きです。
構成=池田純子 撮影=小林久井(近藤スタジオ)
1948年、三重県生まれ。京都大学法学部卒業後、日本生命保険に入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年退職。同年、ネットライフ企画(現・ライフネット生命)を設立し、社長に就任。2012年に上場。2018年より現職。読んだ本は1万冊超。主な著書に『生命保険入門 新版』(岩波書店)、『全世界史』(上・下、新潮文庫)、『一気読み世界史』(日経BP)、『自分の頭で考える日本の論点』(幻冬舎新書)、『教養は児童書で学べ』(光文社新書)、『人類5000年史』(I~IV、ちくま新書)、『0から学ぶ「日本史」講義』シリーズ(文春文庫)、『日本の伸びしろ』(文春新書)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)、『復活への底力』(講談社現代新書)、『「捨てる」思考法』(毎日新聞出版)など多数。