SPをつけてフリマで買い物する

中華系に限らずですが、シンガポールの人は富裕層でもメルカリのようなフリマアプリやリサイクルショップを積極活用する人が多いです。実際にリサイクルショップを経営している人に聞いたのですが、香港よりも中古に対する抵抗がないそう。私が20年前に買ったケイトスペードのバッグをフリマアプリで出品したところ、富裕層の友達がそれを持っていたから驚いたことがありました。友達も子どもの本やおもちゃを出品していたら、超富裕層がSPをつけて商品を引き取りに来たと言っていました。

フリーマーケットアプリをスマートフォンで使用
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特に子どもの洋服などすぐにサイズアウトする物はファストファッションやセールを徹底的に活用させます。高温多湿のシンガポールでは衣類の保管が難しいためか、地元アパレルブランドが80~90%引きセールを行います。そのセールには地元の人たちが非常に多く集まります。イタリア製の高級デザイナーズブランドのスーツなども90%オフになるのでまとめ買いをする人が多かったです。サイズが多少合わなくても修理をすることができるのでどっさり買っている人がたくさんいました。実際、古いモールには靴、バッグ、洋服などの修理店がたくさん入っていて日本よりもずっと安い値段で修理やサイズ直しをすることができます。新しいものを買うよりも修理をして長く使い続けるという人も多いです。ボロボロになったブランド物の革のバッグを修理店に持ち込んで直している人を見たこともあります。サイズを小さくすることも大きくすることも可能で安いので、私も子どもの服などはお直しして長く着せています。

食事に関しても毎日の食卓は質素倹約で、ご飯とスープと野菜とタンパク質といったメニューです。「夫が肉と魚と両方出さないとダメで」といった日本人の家庭の声を聞いたことがありますが、シンガポールでは富裕層の家庭であってもどちらかしかまず出ません。パーティーや人をもてなす時はごちそうを出しますが、普段は非常に質素なメニューが一般的です。食材もマーケットで買うので安くて新鮮です。