人と技術をリスペクトする企業姿勢
実にサントーニは、サステナブルにも尽力しているブランドだ。同社が掲げた「SANTONI RETHINK」というサステナビリティへの具体的取り組みを示す新しいプロジェクトは、文化の向上と環境にリスペクトすることに重きを置いている。
たとえばそれは人材。450名以上の職人をかかえるサントーニでは、かけがえのない技術と知識の継承、そして高品質な製品を安定し提供し続けるために、学校をつくりシューメイキングを教えている。これはブランドの利益の確保だけではなく、文化を守り継承していく社会的責任につながっている。
同社は何よりも人的資本を強みとしており、働く環境を整えることで地域の人々の雇用を守り、経済活動を促している。マルケの人たちにとってもかけがえのない企業となっていることは間違いない。
リサイクル資材と再生エネルギーの活用も
サントーニでは、10年以上にわたりリサイクル素材と再生可能エネルギーの使用、そして廃棄の削減にも努め、資源を守ることにも徹底的に取り組んできた。
驚くべきは本社の建物に使われているガラス、鉄、アルミニウムなどの資材は90%以上が再生利用可能だということ。また、雨水を集めて再利用するシステムにより貴重な水資源をも節約。さらにはオフィス、工場、倉庫、駐車場などのすべての建物の屋根に約4000枚のソーラーパネルが設置されており、その巨大な発電所によって年間110万7500キロワットを発電、本社に太陽エネルギーが供給されているのだ。
これは業界全体が必要とする電気量のおよそ170%。サントーニはまさに製品をつくり出すというクリエイティブな目的を果たしながらも、環境に配慮するという時代を先駆けた取り組みを体現しているブランドといえよう。