“サステナブル”という言葉はいまや、私たちの生活のいたるところで耳にします。しかしながら「自分自身には何ができるのかよくわからない」という人が多いのも事実。そこで今月は、日常の中でちょっぴり気をつけるだけで簡単にできるサステナブルなアクションについて。あなたはいくつ実行していますか? 新時代のサステナブル、そのポイントは地球や環境、そして自分にもやさしいこと。
海を背景に、「プラスチックのない生活」というテキストが書かれたガラスの水筒を持っている白人男性の手元
※写真はイメージです(写真=iStock.com/nito100)

サステナブルに生きる意識改革【ファッション編】

✓ 本当に好きなものを大切に使う

いいものは決して安いとはいえない。けれど、本当のお気に入りを長く使うことを考えれば、たとえ初期費用はかかったとしても、トータルで見てみればそれは決して高いものではないはず。おまけに、長年寄り添ってくれたものと持ち主の間には特別な絆が生まれ、その絆はあなたを包むオーラや存在感となって、あなたを最高に素敵に見せてくれる役割をしてくれる。ワンシーズンで捨てるとか、いらなくなったら捨てればいいという考えは格好悪い。たくさんでなくてもいい、本当に好きなものだけとともに過ごす時間を大切にしよう。

✓ 身につけるものの背景を知る

たとえば服や靴などのファッションアイテムなど、手に取るものが誰によって、どのような工程を経てつくられているのかを調べてみよう。清く正しくつくられているものを選ぶことそのものが、実はサステナビリティにつながる。ただかわいい、ただ安いだけで安易に買い物をする時代は終わった。これからは自分が使うものがどんなものかを知る、一人ひとり責任を持つことが当たり前になるのだ。

✓ 「譲ればいい」「売ればいい」という考え方を捨てる

着なくなった服をリサイクルショップに持ち込んだり、フリマアプリで売るのは悪い選択肢ではない。けれど、行き過ぎるとそれは「まだ使えるものを捨てなかった」という罪悪感を慰めるためだけのものになってしまう。まず大切なのはきちんと自分で使う覚悟ができているか、長く寄り添いたいアイテムなのかということ。誰かに譲るのは、手放すときの最終手段だということを心に留めて。

✓ 「修理して使う」をあたりまえに

敗れたり壊れたりしたら、捨てるのではなく、修理することを選択肢に入れてみよう。「そこまでして使いたくない」と思うなら、それは買うべきものではなかったということ。何度でも直して使いたい、また身につけたい……そう思えるものこそ、あなたにふさわしいものだということ。