ルッキズムには到底賛成できなくとも、能力が同じならば見た目がいいほうが選ばれるのはビジネスの世界も同じこと。ファッションセンスのよさは仕事の能力の高さを伝える大切なコミュニケーションツールです。今月も管理職にふさわしいファッションと、言葉を使わないエレガントな自己アピール方法について学んでみましょう。
オフィスで働くアジアのビジネスウーマン
※写真はイメージです(写真=iStock.com/itakayuki)

毎日のスーツ姿に満足していますか?

管理職が多いPW世代のお仕事服といえばスーツ、もしくはジャケットの着用が多いと思いますが、同時に「仕方がなく」スーツを着ている人も多いというのが実情。その理由としては「いつも変わり映えしない」「どことなく地味」「新人となんら変わりがない」という声が多く聞かれます。

確かにスーツというのは、何着か持っていればコーディネートの手間が省け、朝の時短にもなりますし、仕事上ではどんな場所に行っても外すことはありません。ある意味“楽”なアイテムです。けれどそのぶん、どんな人が着ても大抵同じような仕上がりになり、まるで制服のように決まりきった装いでは……モチベーションが上がりませんよね。

通常ビジネスにおいてはそこまで個性を押し出す必要はないのかもしれませんし、「仕事服にトレンドやおしゃれはいらない」と言いきるスタイリストもたくさんいます。けれど、どことなく気分が乗らない服を毎日着て、四六時中満足できない自分がいるとしたら……それは自分にとっても、そして仕事をする相手にとっても心地のいい装いを考えるべきタイミングなのかもしれません。

一方で、着こなしまでも仕事の武器と考えるビジネスパーソンにとってみれば、自身の満足度を追及するがあまり、その場で浮いたり、周りを不快にしたりするような装いは絶対に避けたいところ。

きちんと感や清潔感はキープしたまま、パッと見の印象でも仕事を安心して任せられる、かつセンスのいいおしゃれのポイントはどこにあるのでしょうか?