旅行鞄とともに始まった、ルイ・ヴィトンの歴史
ルイ・ヴィトン。その名を聞いて多くの有名アイコンを思い出すのはとても簡単だ。唯一無二の「モノグラム」に、ミニマルな「ダミエ」、そして存在感たっぷりのLVロゴ。今改めてブランドを語るには、私たちはすでにその素晴らしさを知りすぎている。しかしながら、長きにわたり世界中の人から愛され続ける所以は、長い歴史と伝統を紐解くことで、より鮮明なものとなる。
1837年、16歳だったルイは、故郷を離れパリにいた。彼は当時の貴族や富裕層に需要のあった、レイティエ・アンバルールと呼ばれる荷造り職人であり、同時にトランク職人としてひたすらに腕を磨いていた。
54年、ルイが33歳のときに世界初の旅行用鞄の専門店をオープン。当時革製で重い鞄が主流だった中、コットンに特殊な防水加工を施したトランクは評判を呼び、瞬く間にルイ・ヴィトンは大躍進。
さらに2代目ジョルジュのときに急成長を遂げ、その後も革新的なトランクやソフトラゲージなど、数々の人気バッグが世に送り出されることとなる。