実は女性はリーダーに向いている!

米国の大学の研究で、男性より女性のほうが実はリーダーに向いているとの結果が……。その理由を探る。

教官型から共感型へ。寄り添うリーダーの時代に

リーダーに求められるものは時代によって変わり、今、台頭しているのが「サーバントリーダー」です。強いリーダーシップで引っ張っていくカリスマリーダーから、支援型のリーダーに変わってきています。私は「教官型」から「共感型」へと言っていますが、いわゆる教官のように上から指示を出すのではなく、共に感じて、共に歩むような共感系のリーダー像ですね。

そもそもリーダーの資質を見たときに、実は女性はリーダーに向いているともいわれます。トップリーダーに求められる資質のなかでも、率先力や自己啓発の実践、誠実さ、結果を出すといった上位の項目は圧倒的に女性のほうが強いのです。

特に関係性を築く資質がすぐれており、それにはコミュニケーションの力が欠かせませんが、女性は感情を読み取る力が高いことも判明。それが裏目に出るのは人前でプレゼンするような場面です。あの人はつまらなそうな顔をしていると感じると堂々と話せなくなる。でも、それを強さに変えていけるようなコミュニケーション術も必要です。

もっとも女性の場合は、強さとやさしさを両方備えていなければいけない。リーダーシップには「有能さ」と「温かみ」の2つの要素があり、この2つのベストマッチが求められます。男性の場合は有能でさえあれば、どんなに冷たかろうが許されてしまうところがある。一方、女性にとって温かみの欠落は致命的です。

冷たそうなイメージは「怒っている」と捉えられやすく、「ヒステリック」に見える。逆に温かみややさしさがすぎると、弱々しい、頼りないなどと見なされ、リーダーとして失格の烙印らくいんを押されてしまいます。

アメリカの大統領候補だったヒラリー・クリントンさんや立憲民主党の蓮舫さんのように、いかに有能でも、怒り、叫ぶ女性は批判を浴びやすい。日本の女性政治家はこうした「上から目線」系か「上目遣い」系のどちらかといえます。服装を見ても「ゆるフワ女子風」でこびを売るか、「武装系女子風」で戦いを売るか。働く女性たちは「あんなふうにはなりたくない」と思うでしょう。

男女別:16項目でのリーダーの力量度