今更聞けない……ペン習字の素朴なギモンを解消
昔習ったはずなのに、基本を忘れている人のために。ペン習字の疑問に萩原さんが答えます。
Q1.文字を書くときの正しい姿勢、正しいペンの持ち方って?
美しい文字を書くためには、正しい姿勢、正しいペンの持ち方を心がけて。猫背になって紙と体の距離が近いと、自分の文章を全体的に見られず、字が斜めになってしまいがち。まずは背筋を伸ばして、机と体は拳1つ分あけて椅子に座りましょう。こうすれば文字が斜めになったり、全体的にバランスを欠いた文字になることはありません。また、イラストのように、ペンの上側を親指と人差し指でかるく挟み、下側に中指、薬指、小指を縦一列にそろえるのが正しい持ち方です。
Q2.紙は体の真正面に置けばいい?
紙を体の真正面に置く人が多いようですが、これでは、自分の手で隠れてしまい、書いている字がきちんと見えません。利き手の延長線上に紙を置くのが正解です。右利きならば右斜め前方に、左利きならば左斜め前方に紙を置きましょう。
Q3.きれいな文字を書くにはどんな文具を使えばいい?
紙がずれないソフト下敷きを敷き、大きなマス目の入った用紙で練習を。ペンは「ゲルインク」の0.5mmが書きやすく、インクが常に均一に出て字が見やすいので、ビジネスレターにおすすめ。黒で書くより、ブルーブラックを使ったほうが柔らかな印象に。親しい人には、夏には爽やかな青、秋にはワインレッドなど、季節感のある色ペンを使って手紙を書いてもマナー違反にはなりません。ただし履歴書や公文書は、黒か濃いめのブルーブラックで。
Q4.毎日毎日練習していれば上手になる?
メソッドのポイントをおさえて練習すると確実に上達します。しかし忙しい毎日を送る現代女性にとって、練習時間を捻出するのは難しいもの。そういうときは、スマホでのイメトレが効果的です。自分が美しいなと思った字を撮影し、通勤の電車内などでその字を眺めていると、脳がきれいな文字をインプット。実際に文字を書くときに再現しやすくなります。空いた時間にイメトレをやってみましょう。
Q5.筆圧が強くていつも手が痛い……
筆圧が強すぎる人は、ペンを指で握りしめている可能性があります。正しい持ち方(Q1参照)を心がけて。2Bの鉛筆や万年筆で練習するのも一手。鉛筆や万年筆は力を抜いても字が書けるので、筆圧がコントロールできるようになります。