人脈を将来役立つかどうかで判断しない
自分の興味関心がマニアックなほど、コミュニティは活性化します。たとえば単に「旅行好き」ではなくて「城好き」。さらに城好きのコミュニティでは、ベスト3が「姫路城」「松本城」「犬山城」となっています。「なぜ犬山城がベスト3なのか」など、自分の好きな領域をとことん追求できます。
その際に、この関係を深めておけば将来役に立つかなと考えるのはNG。最初からビジネスチャンスありきで考えると、お付き合いが打算的になるので、利害をからめないことが重要です。そこからたまたまビジネスチャンスが生まれることもあるので、そういった偶然を待つという順番が正解です。
また遠くに住んでいる人と簡単にコミュニケーションをとれるのも、オンラインのメリットです。オンラインでは、ぜひ会社とは違うつながりをつくるのに活用してほしいですね。
オンラインだけでは信頼関係は育たない!?
もちろんオンラインにもデメリットがあります。
その最たるものは、感覚的な情報を得られないこと。霊長類研究の第一人者として知られる京都大学総長の山極壽一先生は、「人と人の信頼関係はオンラインでは生まれない」とおっしゃっていますが、やはり新しい人脈を広げていくときは、オンラインだけでなく直接会って、その人を見たほうが圧倒的に早いのは確かです。
またオンライン飲み会も流行っていますが、居酒屋でみんなで飲んでいるように身体感覚を共有していないので、聞き手に回っている人は、なんとなく疎外感を覚えてしまうということがあります。
ですから、コミュニケーションを深めるときなど感覚的にやりとりしたいときは、オンラインだけでなく、リアルで会うことも必要です。
セミナーなど情報をインプットするだけなら、オンラインだけでOK。オンラインで趣味を始めるのもおすすめです。それぞれの特性を意識して使い分けをしていくことが大切です。