新型コロナウイルス感染拡大によって、会議や打ち合わせだけでなく、飲み会や趣味の集まりなどオンライン上でのコミュニケーションがぐんと増えました。ただし、グループのコミュニティに入るのは簡単でも、そこから人脈を広げていくのは難しいのが現実。『在宅HACKS！』の著者である小山龍介さんに、オンラインならではの人脈のアップデート術を聞きました。
※写真はイメージです（写真＝iStock.com／recep‐bg）
オンラインのほうが有益な情報が得られる
一見、オンラインよりも直接会うほうが人脈づくりには有利に見えますが、オンラインはオンラインならではのよさがあります。
ある社会学の研究で、こんな研究結果があります。
ある人が就職活動をしていて「どこかいい会社はないですか」と周りに聞きました。そうすると、家族や友人などの強いつながりの情報よりも、知り合いの知り合いといった弱いつながりのほうが自分にとって有益な情報が多かったというのです。
これは結局、弱いつながりのほうが、利害関係がないので人を紹介しやすいということ。会社というのは、まさにつながりの強い人たちの集まりです。当然、転職の相談もできないし、利害関係もあるので、有益な情報は得られません。たこつぼ化しているわけですね。
この弱いつながりをつくることができるのがオンラインです。ふだん飲みに行かない人とつながることで、自分にとって有益な情報を得ることができるのです。
私は「文化財を使った地域活性化」に取り組んでいるので、それをテーマにした勉強会のFacebookグループに入っています。そういうグループに参加している人たちは、まさに弱いつながりですが、自分と同じ興味関心を持っている人たちなので、すごく有益な情報共有ができるのです。
