米国の多くの学校では、一斉休校になるとすぐにオンライン授業に切り替わり、現在も継続されている。非常事態においても学習の継続ができる利点がある一方で、家族への負担は想像以上に大きいという。夏休み真っ只中の今、米国の親たちが嘆きは高まるばかり――。
Covid-19パンデミック発生時のオンライン学習とホームスクーリング
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店も保育園も再開したのに学校だけ、なぜ

米国の子どもたちは今、夏休み真っ盛り。本来なら、数週間単位の泊まり込みで行われるサマーキャンプに参加し、山や森、川や湖などで思いっきり遊び尽くし、真っ黒になって親の元に帰ってくる。ところが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、こうした宿泊型は基本的にキャンセル。自宅から連日通うスタイルや、オンラインへの移行を余儀なくされた。

子どもの楽しみが失われたのはもとより、子ども不在をあてにしていた親の働き方や意識にも少なからず影響を与えている。閉鎖が続いている学校が、9月の新学期から再開するかどうかの議論も各地で続いており、全米の親たちは気をもんでいる。

「デイケア(保育園)も、サマースクールも、レストランも、お店もオープンしたのに、学校はどうして違うの。どうして、子どもたちを放棄するの?」「危ないのは分かるけど、何とか学校を再開する方法はないのかしら」。ツイッターやインスタグラムなどのSNSには、米国で暮らす母親、父親によるこんな投稿が目立ち始めている。