共働き世帯にとっては、子どもの夏休みは普段より負担が大きな40日間となる。宿題、昼ご飯、昼間子どもが家にいる状態に、どう対処するか。6人の子どもを育てるFPの橋本絵美さんは「夏休みを快適に過ごすには、最初に4つのことをやっておくのが大切」という。大人にとっての夏休みを劇的に変える4つの技法とは何か――。

親にとっても夏休みの初めが大切

子どもたちは待ちに待った夏休みが始まりました。我が家も保育園児以外の子どもたちは夏休みに入りました。子どもにとっては楽しい夏休みの始まりなのですが、母としては毎年気合を入れる日々となります。本当は一緒に手放しで楽しめたらいいのですが、そうもいかない事情があります。

40日間の夏休み、大人も一緒に夏休み! 毎日遊んで暮らせるというわけにはいきません。共働き世帯も増えていますので、子どもは休みでも大人はいつもの通り仕事に行かなければいけないというご家庭も多いでしょう。子どもたちが楽しみにしている夏休みなので、何とか楽しく過ごさせてあげたいものです。今回は“親も子も夏休みを快適に過ごすため”に、夏休みが始まったらまず7月中にやっておくべき4つのことをご紹介します。

キッチンで考えている女性
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1 持ち帰ってくる学用品の整理整頓

終業式にはお道具箱や絵の具、ピアニカ、習字道具など学用品を全て持って帰ってきます。家では使わないし、場所を取るから学校に置いておいて欲しいなぁという気もしますが、壊れたり、減ったりしていないかを確認したり、メンテナンスも必要なので持って帰ってくるのでしょう。この持ち帰った学用品の整理整頓を行うことが夏休みを快適に過ごすためのポイントの一つです。

早めにやらないと片づけるタイミングを逃し、夏休み中ずっと子ども部屋やリビングの一角を占拠することになるでしょう。部屋が散らかっているとどうしてもイライラしてしまいます。イライラの原因を一つでも減らすために、わが家では学用品の整理整頓はいつも終業式から帰ったらその日にやってしまいます。学用品は学期末ごとに必ず持って帰るものなので、学用品置き場を確保しておくことも大事です。

また、メンテナンスや足りないものの補充もやっておくとなお良いでしょう。わが家では学用品は子どもたちに地域の文房具店に買いにいかせるようにしています。以前は私が買いに行っていたのですが、これでは子どもの自主性が育たない! と思い、一緒に確認し、メモを作り、お使い(自分のものなのでお使いではないかもしれませんが)に行かせることにしました。

一度行くことができればこっちのものです。最初は親が買いに行った方が早いと思うかもしれませんが、自分のことは自分でするという習慣をつけることが大切です。自分でできるようになれば結果、親も楽になりますし、将来仕事をする上でもきっと役に立つでしょう。