出生率が1.2に落ち込んだ中、5人目を産む辻希美
最近は事件や事故、不倫や女性アナウンサーの上納問題等、毎日見ていて陰惨な気持ちになるニュースばかりが目立つ。そんな中流れてきた、「辻ちゃん(辻希美)、37歳で5人目妊娠」の一報には久しぶりにテンションを上げてもらったというか、私の中の張本勲が思わず「あっぱれ!」と叫んだニュースだった。
だって、少子化が止まらない我が国日本で5人の子を産み、育てるというのはなかなかの偉業ではあるまいか。なんで少子化なのかと言えば、子供を持つことが結局のところ、金銭的にも肉体的にも時間的にもハードワーク過ぎるからだ。なので、筆者からすると、そんなハードワークをやってのけようという辻ちゃんをオリンピック金メダリスト並みに称えてほしいし、これは地上波でもっと取り上げるべき「お祝いニュース」ではないかと思っている。

とはいえ、何も「子供を多く産んだ女性が優れていて素晴らしい」と言いたいのではない。確かに、仕事をしながらの妊婦生活や、4人の子育てをしながらの不妊治療(5人目は不妊治療もしたと発表された)は物理的に大変である。どんなに人の手を借りたってお腹は一つであり、お母さんという存在は1人であり、命がけの出産×5回を含め、辻ちゃんがこなした、これからこなすであろう毎日のタスクを想像するだけで脳貧血を起しそうだ。
しかし、このニュースをシェアしてほしいと思う理由はそこではない。辻ちゃんというママタレントの生き方及び覚悟みたいなものが、「結婚する・しない」「子供を産む・産まない」にかかわらず、これからの女性たちへの良きモデルケースになり得ると思うからである。
10代で「モーニング娘。」「ミニモニ」の人気アイドルに
若い人たちはご存じないかもしれないが、辻ちゃんと言えば「ミニモニ」という超若年デュオのアイドル(結成当時13歳)で人気を博し、そのかわいいイメージのまま19歳で妊娠発表。お付き合いしていた現夫の杉浦太陽さんと授かり婚をし、当時は「ままごと婚」などと揶揄され、「すぐに離婚しそうなカップル」と話題をさらったものだった。
それは、辻ちゃんの幼いイメージが「まだ親にはなれないような印象」を人々に与えていたからかもしれないし、一般的に「10代での結婚や妊娠、その離婚率」は実際高いので、世間がそう思ったのは仕方がなかったのかもしれない。