
「『ダンダダン』よりも少女漫画の性描写の方が問題」
X(Twitter)では日々アニメや漫画における性描写とその是非についての論争が起こっている。
例えば少年ジャンプ+(プラス)連載漫画で、霊媒師の家系に育った女子高生綾瀬桃と、その同級生でオカルトマニアの高倉健が怪奇現象や宇宙人の襲来に立ち向かう『ダンダダン』は、2024年秋にアニメ放送を開始した。このアニメ第1話で女性主人公がレイプ未遂に遭うという描写が、女性への性加害を肯定するとしてXユーザーから批判され物議を醸した。
この件で興味深いのは、この批判ポストへの応答として、他ユーザーから「その前に少女漫画の性描写を問題化すべきでは」というリプライがついていたことである。この時、ある少女漫画の一コマが画像として添付されていた。その作品とは少女漫画誌『ちゃお』(小学館)で2020年から連載されている、人間の世界で暮らす魔王の娘が3人の魔族男子と逆ハーレム生活を送るラブコメ漫画である『溺愛ロワイヤル』だ。
実は2023年夏に少女向け雑誌『ニコ☆プチ』(新潮社)とのコラボ企画の付録漫画として本作が掲載された際、過激な性描写が問題視されSNS上で炎上、『ニコ☆プチ』編集部が謝罪コメントを出す事態になった。