買いだめ・買いすぎを防止するには?
誰もが得体の知れない不安にあおられ、つい食品の確保をしようと無駄買いしがちな中、最初に知ってほしいのは「買いだめなくても食料は十分に流通する」という事実。
以前のトイレットペーパー騒ぎでは、ひとつのデマにより正しい判断能力を失った多くの人が買い占めをしたことで、嘘が真になったネガティブな例を私たちは経験した。けれど今、食料は十分に供給され、物流は滞りなく動いている。一人ひとりがいつもどおりの買い方をしていれば、不足は起こらないのだ。そのことをきちんと理解しているだけで、不安からの買いだめ・買いすぎは防ぐことができる。
必要なものだけを買う、というシンプルな行為は余計な出費を減らし、フードロスを減らすことにもつながる。毎日のこととして、買い物の前に冷蔵庫の中の在庫を確認することも大切だ。忙しくてそこまで気が回らないという人でも、無料のレシピ検索アプリpeccoを使えば、冷蔵庫にある食品を簡単に管理できる上にAIが好みを学習し、レシピを提案してくれる。
また、日々の買い物にはほんの少しの意識改革も必要。それは、とりわけセール品や値下げ品にも安易に手を出さないこと。数十円、数百円の“ちょっとの得”を求めて欲張って買ってしまうと、結果食品を無駄にしてしまうことは少なくない。「どんなに安くても買わないほうがずっと得」だということを常に知っておく必要があるのだ。
食材を使い切る3つの工夫
野菜などはこの機会にロスを減らす方法を学ぶのはどうだろう。ほとんどが可食部であるにもかかわらず、意外とムダに捨てられている野菜は多くある。たとえば細かく刻めば食感や彩りのアクセントになる大根の葉や、薄くスライスすることで問題なく食せるキャベツの芯などは言うまでもないが、捨てられがちなブロッコリーの茎の部分はビタミンCが多く、加熱するとホクホクとおいしく食べられるし、にんじんや玉ねぎの皮は集めて煮込めばだしの効いた栄養たっぷりのベジブロスへと早変わりする。一方で、長持ちさせる保存法を正しく知っておくのも有効。カゴメのVEGEDAYでは、野菜の保存方法だけでなく、選び方も知ることができる。
また、食材を腐らせて結果捨ててしまう大きな原因のひとつは、レパートリーの乏しさにも原因がある。そんなときには手軽なレシピ検索サイトを活用してみるのもひとつの手。最近は目的別に検索できるサイトが人気で、たとえば326万レシピを誇るクックパッドをはじめ、時短重視のメニューも豊富なキッコーマンホームクッキングなどを活用することで、毎食メニューを考えなくてはいけないプレッシャーとストレスも軽減できそうだ。
そして、スーパーなどの安売りに誘われて買いすぎてしまった食品は、つくおきのレシピを参照して、食品が傷む前に常備菜やつくりおきに変えてしまうのがオススメ。それでも万が一食べきれないとしたら、味の素KKのAJINOMOTO PARKなどを参照にほかの料理にリメイクすることで、レパートリーが広がり、食材をきちんと使いきることができる。結果、家庭ごとのフードロスがかなり減ることになるだろう。