断食の目的は食事で体質を改善すること

もうひとつ、これまでの断食法は、断食をしているときはよくても、日常に戻ると正しい食生活を習慣化させられないという声が多かった。月曜断食は週に1度、月曜日に断食をして、平日はカラダにいい食事を摂り、週末はご褒美として好きなものを食べる食生活をルーティン化します。いい食事のサイクルができるので、リバウンドすることもありません。

たまに「1週間で2kg痩せた!」と言う人もいるのですが、大事なのはそこではないのです。1カ月、2カ月と続けたときに、体重だけでなく、カラダにどんな変化があったのかを観察し、食事で体質改善をしていくのが月曜断食の目的なのです。だからダイエットをしたいと思っている人がファーストチョイスで月曜断食を選ぶことはあまりありません。いろいろなダイエット法を試して失敗したり、病院に行くほどでもない体の不調や未病を感じている人が選ぶことが多いのです。

月曜断食にもいろいろな縛りはありますが「してはいけない」となるとストレスになり、食事をうまくコントロールできなくなってしまう。そこであまり禁止事項は設けないようにしています。平日は会食が多いという人は、週末に断食日を設定しても構いません。要は胃腸を休める食事のサイクルをつくり、その人にとって心地いい食べ方をマスターすることが大事なのです。

食後に苦しさを感じたり、血糖値が急激に上がって眠くなる人は食べすぎだったり、食事の仕方が合っていない可能性があります。月曜断食を続けていくうちにカラダの疲れが取れやすくなった、月経痛やPMSがラクになったという報告も寄せられています。月曜断食を通じて、カラダが心地いい食事法を構築していきましょう。

月曜断食の正しい始め方

構成=林田順子 イラスト=蛯原あきら 写真=iStock.com

関口 賢(せきぐち・まさる)
鍼灸師

Harriet Ginza総院長。約7万人の臨床経験を生かした理論で多くの著名人のボディマネジメントやダイエットをサポート。月曜断食考案者。著書に『月曜断食「究極の健康法」でみるみる痩せる!』(文藝春秋)。