3.戦略的なコミュニケーションで、入園の可能性を探るべし

認可保育園への入園可否は点数で判断されるので、まずは自分の世帯の調整指数が何点なのかを確認しておきましょう。その上で住まいの自治体の窓口などに行き、「我が家は夫が◯点、私が◯点で合計が◯点、加点となる調整指数が〇点で合計が〇点なのですが、自分の世帯点数は〇点で合っていますか?」と申込みまでに確認しておきましょう。諸所のケースがあるので担当者ははっきりとしたことは教えてくれない可能性もありますが、「◯点のご家庭は、昨年度は●●●保育園に入れていますか?」などの具体的な質問をして、希望園の昨年度のボーダー点数を探ってみてください。自治体によっては、ボーダー点数を公開しているところもあります。

入園の可能性を探るにはコミュニケーション能力も重要です。働いて培ってきたノウハウを生かして、可能な限りの情報を仕入れてください。また、自治体によって「認可外保育園に通園している児童を含める/含めない」「育児休業を取得している保護者の児童を含める/含めない」など、定義の解釈と自治体が公開している「待機児童数」が実態とは異なる場合も。自治体の入園可能性を調べる際は、「待機児童の定義」まで留意して数値を見るようにすることも忘れないでください。

4.保育園見学に行き、認可外保育園は申込みをしてくるべし

認可外保育園のなかには、4月下旬から先着順で来年度の申込みを開始するところもあります。希望順位が高い園にはなるべく早めに見学予約を入れておくことをおすすめします。なお見学に行っても、申込方法の案内がその場でされないことがあります。せっかく見学に行って良い印象を持っても、申込みまで完了しないと後から見学に来た方が入園してしまいます。本当に入園を希望している場合は、可能であれば見学の際に申込みもしておきましょう。別途書類を提出しなくてはならないときは申込書だけもらって来て、後日提出しに行けばOK。保育園の先生とまたコミュニケーションが取れるチャンスなので、できるだけ直接足を運ぶほうがいいと思います。

保育園見学の繁忙期は10月のため、7月頃に見学予約を締め切ってしまうところもあるのですが、おすすめは5月から8月のお盆前までくらい。この時期は園庭や保育園を開放している園もあるので、赤ちゃんが生まれていたら一緒に遊びに行くのもいいですね。ちょうど1年先輩の赤ちゃんたちの様子や先生方の保育の雰囲気もわかる頃かと思います。

見学に行ったら、「おむつの持ち帰りがあるのか」や「ベビーカーを置いておける場所があるのか」など、自分が気になるポイントもチェックしておきましょう。そして気付いたことは家に帰ってからリストに追記しておくと、最終的に希望順位をつけるときの判断材料になります。